スイーツ作戦も失敗

禁煙に効くツボの話 - 私がすぐ禁煙できた理由と方法

甘い物…ただ太るだけ(汗)

ニコレットで挫折し、心底自分に自信をなくした私は、みんなに「禁煙するわ!」などと宣言しまくってしまったバツの悪さもあり、しばらく引きこもった…といっても仕事柄1~2日くらいしか引きこもること叶わず、すぐに及び腰でヘラヘラと外出するしかなかった。

思ったとおり世間の目は厳しかった。仕事先では、禁煙宣言した相手たちが私がタバコ臭いのに気づき一様に皮肉を言った。「あれっなんかイイ匂いするなあ」「待ってたよ。お帰り」「ほら~自分だけ良い人ぶろうとするからよ」

そうなのだろうか。私が禁煙するなんて、そもそもガラじゃなかったってことなんだろうか。とにかく私はみんなの批判が怖くて聴けず、出版社での打ち合わせの際も、パーカーの帽子の部分を耳まで深々とかぶり「おーいちょっと、もじもじ君」などとさらにバカにされながら過ごした。

ニコレットでダメだった私は他の禁煙グッズに手を出す気にもなれず、時折「やっぱり禁煙しなければ」と思い立ってはエキセントリック・Drに電話をかけた。しかし、彼が電話口の業務に戻ることはなく、フラれ気分の私はただただ、

[家にあるタバコを、吸えないよう水道でぬらして捨てる] → [その日の夜くらいまでは我慢する] → [深夜に急に我慢できなくなり、パジャマ&すっぴんでコンビニに走る]

という不毛なトライと失敗を繰り返し、ますます自信をなくしていった。そんな私を見かねてか、ある雑誌社の、若い女性の編集さんが、失笑しながらも救いの手を伸ばしてくれた。

「コジマさん、もうパーカーかぶるのやめましょうよ。1度や2度の失敗気にしない、気にしない。そんなときは甘い物でも食べれば元気出るかも、ですよ」

若いコ独特の発想。いいねアンタ、呑気で…しかし、彼女が差し出した人気店のロールケーキをひと目見て、私は生唾を飲み込んだ。もともと、それほど甘いものが好きな方ではなかった。禁煙にトライして、疲労とストレスがたまっていたせいだろうか?私は急に甘いものを欲した。

彼女がくれたロールケーキはこの世の物とは思えないほど美味しく、ケーキってこんなに美味しかったんだ…と私はしばし恍惚とした。「私、これから百貨店で売れ筋のケーキを取材しまくるんです。なんか頂いたら、コジマさんに差し上げますから」素直に嬉しかった。

しかし、ずいぶん親切だなあ彼女…。ちょっと不思議に思いながら、週に3回は立ち寄るその出版社で、私は行くたびにケーキをもらっては食べ続けた。そして、それだけでは足りず、自分でケーキ屋さんに寄ってケーキを買って帰るのが習慣になってしまった。

よし、タバコをやめて、そのぶんケーキにハマッちゃおう!

若いコのマネして短絡的な発想のもと、私は自分を癒すように高級なケーキやチョコレートを堪能する日々を送った。タバコを吸わない代わりに、1日のタバコ代に相当する300円あまりの予算で、百貨店の人気ケーキや、ゴディバのチョコレートを買って食べ続けたのである。

しばらくして、同じ社内のお局さん的存在のMさんが、私に忠告してくれた。

「ねえアンタ、最近太ったんじゃないの?なんか顔デカくなってない」

「そう…でしょうかね」

私は慌てて書類で顔を隠した。わかってはいたが、直視したくなかったのである。「あのさ、美貴ちゃんにケーキすすめられてるみたいだけど、あの子自分が太りたくないもんだからアンタに食べさせてるんだと思うわよ。アンタに食べさせて、感想聞いて、それで記事書いてるんでしょう」

そうそう、それにも薄々気づいてはいたけれど、気づかないふりをしていた。だって、タバコを断つためにはケーキに逃避するのがちょうど良かったから…。しかし照明の明るいトイレで自分の姿をマジマジと見たとき、私は猛烈に腹が立ってきた。

あの若い編集さんに?そうじゃない。たぶん私自身に。

なんだ、このハラは。顔は。こうまでしなくちゃ禁煙できないなら…。やめちまえ![ストレス] → [甘いもの] → [太る] → [ストレス&痩せたい] → [甘いもの絶ち] → [タバコ…]。結局このデブ・スパイラルにハマり、また私は禁煙に失敗したのである。

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最後はコレでやめました!!